従来の船底塗料は、
「溶けて、削れて、守る」ものでした。
一般的な船底塗料(自己研磨型など)は、塗膜そのものが少しずつ海水に溶け出し、その過程で防汚成分を放出して付着を防ぎます。仕組み上、膜は減り続けるため、数年ごとの塗り替えが前提です。その前提そのものを変えるために生まれたのが、AQ SHIELDのガラス膜です。
塗り替えコストが積み上がる
上架、剥離、再塗装、下架。そのたびに費用と船が使えない期間が発生し、所有期間が長いほど総コストは膨らみます。
付着が燃費と手間を奪う
フジツボや藻が付けば水の抵抗が増え、速度と燃費が落ちます。除去作業は重労働で、船体を傷める原因にもなります。
防汚成分が海へ流れ出る
溶出型の仕組みは、海の環境負荷と切り離せません。「船を守るために海を汚す」矛盾を、多くのオーナーが抱えてきました。
長く、美しく、海も守る。
長く、守る。——すり減らない膜
従来の塗料が「汚れたら削れて新しい面を出す」粘着テープ型だとすれば、AQ SHIELDは「硬いガラスが本体を守り続ける」保護ガラス型。膜が減らないから、守る性能が年単位で続きます。
- メーカー公表では10年以上、塗り替え不要が目安(保証値ではありません)
- 部分的な傷はリコート(重ね塗り)で補修可能
- 塗り替え回数の削減が、そのままライフサイクルコストの削減に
美しく、守る。——汚れが入り込めない表面
ガラスのコップに飲み物が染み込まないように、AQ SHIELDの塗膜は汚れを受け付けません。ナノレベルの粒子が表面の微細な凹凸まで入り込み、限りなく平滑なガラス面をつくります。
- フジツボ・藻などの付着を抑制し、付いても落としやすい
- 滑らかな船底は航行抵抗の軽減にもつながる
- 防汚特化の「マリンα」、艶と色の調整が可能な「マリン」
海も、守る。——溶かさない防汚
主成分は、砂や石と同じ無機質のシリカ(硅素)。防汚剤を含まず、塗膜が溶け出すこともないため、水中への有害物質の溶出がありません。船を守る行為が、海を汚す理由にならない設計です。
- 石油由来の合成樹脂を使わない「脱石油」の塗料
- 燃焼時に有毒ガスが発生しない無機質の成分構成
- 硬化後の塗膜は食品衛生法の基準に適合
「塗ればガラスになる」
通常、ガラスは高温で溶かして固めることで生まれます。AQ SHIELDは常温で塗り、乾く過程でガラス質の膜を形成します。その核となるのが、メーカー独自の「複合型グラスバインダー」技術です。
複合型グラスバインダーの構造
一般的なガラスコーティングの多くは、塗料用バインダーにシリカ等を「混ぜた」もの。表面に素材が露出するため性能が落ちやすく、差は1年ほどで表れるとメーカーは説明しています。AQ SHIELDは「包み込む」構造そのものが他社と異なります。
割れないガラス質
硬いだけでは船体には使えません。AQ SHIELDの膜は強靭さと追従性を併せ持ち、基材の動きに追随します。1回塗り(ワンコート)でプライマー不要の強力な密着性も特長です。なお、この「プライマー不要」は船底への塗装についての特長です。プロペラへの塗装の際は、専用プライマーをご使用ください。
ナノレベルの微粒子
粒子はナノサイズ(1ナノメートルは10億分の1メートル)。通常のワックスや薬剤では届かない微細な凹凸まで入り込み、汚れや生物が「足場」を作りにくい表面を形成します。
大敵を遮断する
劣化の主因は紫外線・水・塩分・炭酸ガス。ガラス膜はこれらの侵入を遮り、金属の錆や基材の劣化そのものを抑えます。守っているのは「見た目」だけではなく、船体という資産です。
防錆・遮塩という実績分野
橋梁やトンネルなど塩害と戦うインフラ分野で培われた防錆・遮塩の技術が、船艇という最も過酷な塩水環境への応用の土台になっています。
朽ちる膜と、朽ちない膜。
石油から生まれる樹脂の膜は、紫外線と酸素にさらされ続け、少しずつ酸化して色あせ、ひび割れていきます。いっぽうシリカ(SiO₂)は、ケイ素が酸化しきった完成形の物質です。もう酸化のしようがなく、紫外線でも分解されません。水晶の輝きが何千年も変わらないのは、そのためです。AQ SHIELDの塗膜は、このシリカの骨格を持つガラス質の膜です。
たとえば、海辺にガラスのコップとプラスチックのコップを置いてみてください。10年後、ガラスはそのままの透明。プラスチックは紫外線と酸化で白く濁ります。船底の膜も同じです。どちらの側の素材でできているかで、10年後の姿が変わります。
船体だけの技術ではありません
AQ SHIELDの核にあるのは、複合型グラスバインダーという技術です。
だから、この技術が守るのは船底だけではありません。船の鉄部品のサビも、木製デッキや内装の木部の腐食・劣化も、もとは「水と塩分と紫外線から素材を守る」という同じ課題です。MARINE/MARINEαはその技術を船底の防汚に特化させた製品であり、土台にある考え方は、鉄も木もコンクリートも守る長寿命化の考え方です。
※ MARINE/MARINEαは船底専用の製品です。ここで触れているのは、その土台にある技術についての説明です。
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従来の船底塗料との違い
| 項目 | 一般的な船底塗料(溶出・自己研磨型) | AQ SHIELD 船底塗料 |
|---|---|---|
| 守る仕組み | 塗膜が溶け出し、防汚成分を放出して付着を防ぐ | 溶けないガラス膜が表面をバリアし、付着を抑制する |
| 塗膜の減り | 航行とともに摩耗し、性能が低下する | すり減らない設計で、性能が長期間持続 |
| 塗り替え目安 | 数年ごとが一般的 | 10年以上が目安 ※メーカー公表値(保証値ではありません) |
| 主成分 | 石油由来の合成樹脂+防汚剤 | 無機シリカ(脱石油)、防汚剤不使用 |
| 海への溶出 | 防汚成分が溶出する | 溶出なし |
| 付着した場合 | 高圧洗浄・削り取りが中心 | 平滑な膜面のため除去しやすく、リコート補修も可能 |
| 対応素材 | 用途ごとに製品が分かれる | FRP・金属・木材など幅広い基材に対応 |
※ 比較は一般的な溶出型船底塗料の仕組みに基づく説明です。実際の耐久は使用海域・航行頻度・施工条件により異なります。
瀬戸内海での浸漬試験
船艇分野の第一歩として、実際に海へ浸ける試験を行いました。机上の性能ではなく、実海域での検証から始める。それが私たちの進め方です。
- 試験期間
- 2025年3月27日 〜 2025年10月8日(約6か月半)
- 試験場所
- 岡山県倉敷市玉島(瀬戸内海)
- 試験塗料
- AQ SHIELD 船底塗料 マリンα
- 確認内容
- 海洋生物の付着抑制と、付着時の除去のしやすさ
※ この特許は、船舶・海洋構造物・沿岸インフラへの適用が想定された船艇塗料の技術です。製品のMARINE/MARINEαは船底専用です。
2つの製品から、船に合わせて。
防汚性能をさらに高めた「マリンα」と、防汚・防錆の「マリン」。どちらも1液型で、リコートによる補修が可能です。表示価格はすべて税別です。
AQ SHIELD マリンα
ガラス塗料の技術を土台に、磁気の特許技術(特許第7936642号)を組み合わせた、防汚特化の主力製品です。海洋汚染の原因となる防汚剤を一切含まない、1液型の防汚コーティング剤。特殊機能性ナノ粒子を配合し、フジツボなどの海洋生物の付着を抑制。付着した場合も除去しやすく、リコートによるメンテナンス性にも優れます。瀬戸内海の浸漬試験で使用した製品です。
- 防汚剤ゼロで、付着抑制に特化
- 特殊機能性ナノ粒子を配合
- 付着しても落としやすい膜面
- 船底・プロペラなど水中部位に最適
| 容量 | 価格(税別) | 塗装可能面積 |
|---|---|---|
| 1 kg | 95,000円 | 8㎡ |
| 4 kg | 280,000円 | 32㎡ |
| 15 kg | 990,000円 | 120㎡ |
| 専用シンナー | 価格(税別) |
|---|---|
| 1 kg | 8,300円 |
| 4 kg | 20,500円 |
| 15 kg | 64,200円 |
AQ SHIELD マリン
様々な基材に塗装可能な、防汚・防錆コーティング剤。成膜後は汚染物質を水洗いで簡単に除去でき、リコートも可能。αと異なり、艶や色の調整ができるため、船底だけでなく外舷や上部構造など「見える場所」にも向きます。
- 防汚・防錆性能を長期間キープ
- 艶・色の調整が可能で、意匠性にも対応
- FRP・金属・木材など幅広い基材に
- リコート可能で、部分補修が容易
| 容量 | 価格(税別) | 塗装可能面積 |
|---|---|---|
| 1 kg | 80,000円 | 10㎡ |
| 4 kg | 200,000円 | 40㎡ |
| 15 kg | 700,000円 | 150㎡ |
| 専用シンナー | 価格(税別) |
|---|---|
| 1 kg | 8,300円 |
| 4 kg | 20,500円 |
| 15 kg | 64,200円 |
概算シミュレーター
塗装面積を入れるだけで、必要な容量の組み合わせと製品代の目安が分かります。容量の大きい缶ほど㎡単価が下がるため、最もお得な組み合わせを自動で選びます。
※ 製品代のみの概算です。施工費・シンナー代・下地処理費は含まれません。実際の必要量は船体形状と施工方法により変わります。
各項目の「+」を押すと回答が開きます。ここに無い疑問は、お問い合わせからどうぞ。
製品・性能について
施工・対応範囲について
製品選び・価格について
| 会社名 | 株式会社AQ |
|---|---|
| 所在地 | 〒104-0061 東京都中央区銀座6-13-9 GIRAC GINZA 8F |
| TEL / FAX | TEL:03-6311-7674 FAX:03-6311-7675 |
| 受付時間 | 9:00〜18:00(土・日・祝日は休日) |
| 公式サイト | aqshield.com |
| 事業 | 液体ガラス塗料「AQ SHIELD」の販売 |
| 本ページの製品 | AQ SHIELD 船底塗料 MARINE/MARINEα(特許第7936642号:海洋生物付着抑制防汚塗料) |
| メーカー | 株式会社AQ |
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